馮習

字 休元 · 不詳 ~ 222年 · 荊州南郡 · 劉備配下

馮習の肖像

夷陵の戦いの初めに活躍したが、陸遜の火計に巻き込まれ壮絶に戦死した総指揮官

能力値

統率72武力68知力40政治42魅力64

カード

攻撃力 4体力 4コスト 2価値 8職分 猛将

正史

出典 · 『三国志』蜀書 楊戯伝(『季漢輔臣賛』と陳寿が付け加えた文) · 先主伝 · 呉書 陸遜伝 · 潘璋伝 · 魏書 文帝紀 · 『華陽国志』劉先主志

馮習は字を休元といい、南郡の人です。『三国志』に自身の伝はなく、陳寿が楊戯伝の『季漢輔臣賛』に付け加えた2行と先主伝 · 陸遜伝 · 潘璋伝、『華陽国志』に名が見えるだけです。生年や若いころの事績は伝わっておらず、荊州で劉備に従って蜀に入りました。

章武元年(221)7月、孫権が関羽を討ったことに怒った劉備が呉の討伐に乗り出すと、馮習は領軍となって諸軍を率いました。先主伝は、呉の将陸遜 · 李異 · 劉阿らが巫県と秭帰に陣を敷いたところ、将軍呉班と馮習が巫県で李異らを破り、秭帰まで進んだと記しています。『華陽国志』は二人を左 · 右の領軍と呼んでいます。陸遜伝によれば、劉備は巫峡と建平から夷陵の境まで数十か所に陣を連ね、馮習を大督に、張南を前部としました。

章武2年(222)の夏、陸遜は兵士一人ひとりに茅を一束ずつ持たせて火で蜀の陣を攻め、諸軍を一斉に進めて張南 · 馮習と胡王沙摩柯の首を斬り、40余りの陣営を破りました。潘璋伝は、潘璋の部下が劉備の護軍馮習らを斬ったと記しています。先主伝は馮習 · 張南らがみな戦死したとし、『季漢輔臣賛』に付け加えられた文は、馮習が猇亭で大敗し、張南が彼とともに死んだと記しています。魏書文帝紀は、劉備が柵を立てて700里余りにわたって陣を連ねたと聞いた曹丕が「劉備は兵法を知らない」と言ったと伝えています。

楊戯は『季漢輔臣賛』で「休元は敵を軽んじて機を逸し害を招き、文進は身を奮ってともに倒れた。一人から生じた憂いが大きく広がった」と評しました。史書に残るのはこれだけです。

休元輕寇,損時致害,文進奮身,同此顛沛,患生一人,至於弘大
休元は敵を軽んじて機を逸し害を招き、文進は身を奮ってともに倒れた。一人から生じた憂いが大きく広がった『三国志』蜀書 楊戯伝『季漢輔臣賛』
使將軍馮習為大督,張南為前部
将軍馮習を大督に、張南を前部とした『三国志』呉書 陸遜伝

三国志演義

『三国演義』 第81~85回

演義で馮習は第81回に初めて登場します。劉備が呉を討ちに出るとき、黄忠が先陣の先鋒となり、馮習と張南が副将となります。第82回で関興 · 張苞が孫桓を打ち破ると、馮習は張南とともに先鋒の呉班に従って呉軍を追い立て、張南とともに呉班に夜襲で孫桓の陣を攻めるよう勧めます。その夜、馮習 · 張南 · 呉班は三手に分かれて孫桓の陣に攻め込んで火を放ち、孫桓は夷陵城へ逃げ込んで包囲されます。この回で呉の将李異を斬ったのは関興で、謝旌を突き殺したのは張苞、譚雄を生け捕りにしたのは関興です。

第83回では、老いたと言われて腹を立て夷陵の陣へやって来た黄忠を呉班 · 張南とともに迎え、軽々しく出撃しないよう引き止めますが、黄忠は聞き入れません。馮習は呉班の命で兵を率いて黄忠を助けます。糜芳 · 傅士仁が馬忠の首を持って猇亭に来ると、道を守っていた兵がまず張南 · 馮習のもとへ連れて行く場面もあります。夏になると、先鋒の馮習は暑くて水を汲むのが難しいので陣を移そうと申し出て、劉備の命を受けて陣営をすべて木々の茂った木陰へ移します。

第84回で東南の風が激しく吹き、呉軍が火を放つと、劉備は馮習の陣へ駆けつけますが、そこも炎が天に届いています。馮習は数十騎を率いて逃げる途中で呉の将徐盛と戦い、のちに夷陵城を包囲していた張南 · 呉班のもとへ行って蜀軍が敗れたと知らせます。張南とともに劉備を救いに出たものの、前からは呉軍が、後ろからは夷陵城から出てきた孫桓が挟み撃ちにしてきたため、懸命に突破しようとしましたが抜け出せず、乱戦の中で戦死します。演義はここに「馮習の忠は二つとなく、張南の義は並ぶ者まれなり」という詩を添えます。第85回で白帝城に退いた劉備は、馮習 · 張南 · 傅彤 · 程畿 · 沙摩柯らがみな国事に殉じたと聞いて悲しみます。演義で馮習が登場するのはここまでです。

正史と演義の相違点

生涯

  1. 221劉備が呉を討つとき領軍となって諸軍を率い、呉班とともに巫県で李異らを破りました。
  2. 222猇亭で陸遜の火攻めに大敗し、張南とともに戦死しました。夷陵の炎

年表の中のこの人物

歴史年表でこの人物が登場する出来事です。札はその出来事が正史と演義にどう記されたかを示します。

縁

邂逅 出会うと互いに防壁が上がる

遺した言葉

この武将がゲームの中で実際に口にする言葉です。

戦場に立つとき

夷陵の先陣だ。

口を開くとき

四十余の陣営の先鋒を務めた身だ。

言い返すとき

炎をくぐった身ゆえ、生半可な言葉では火傷せぬ。

言葉に詰まって

…風がただならぬ。

言葉に詰まって

陣形を組み直そう。

舌戦に勝って

序盤の勢いはいつもわしのものだ。

舌戦に敗れて

火攻めだけは…用心されよ。

勝ったあと

火がつく前に片づけた。

敗れたあと

…火が四方から迫ってくる。

倒れるとき

火が…四方から来る!

同じ旗の下

関羽諸葛亮趙雲張飛魏延龐統蒋琬徐庶王平関索馬謖法正