祝融

字 不詳 · 不詳 ~ 不詳 · 不詳 · 孟獲配下

祝融の肖像

祝融氏の末裔を称し、飛刀で蜀将を捕らえた孟獲の妻

能力値

統率74武力85知力29政治23魅力69

カード

攻撃力 5体力 4コスト 3価値 11職分 猛将
必死 号令
ランダムな味方1体(自身含む)の体力−1、攻撃力+3(永続 · 体力は1未満にならない)

正史

出典 · 『三国志』蜀書諸葛亮伝裴松之注の『漢晋春秋』 · 馬良伝裴松之注の『襄陽記』 · 『華陽国志』南中志 · 『晋書』宣帝紀 · 摯虞伝

祝融夫人は史書に登場しません。孟獲のことを記した『漢晋春秋』(諸葛亮伝裴松之注)と『襄陽記』(馬良伝裴松之注)、『華陽国志』南中志のどこにも孟獲の妻はおらず、彼の家族も一人として記されていません。陳寿の本文には孟獲の名さえ出てきません。

祝融という名は、史書ではまったく別の箇所に出てきます。『晋書』宣帝紀は、司馬懿の家系は高陽帝の子の重黎から出ており、重黎が夏をつかさどる官である祝融となり、唐・虞・夏・商の代を継いでその職を担ったと記します。『晋書』摯虞伝に載る摯虞の賦は、祝融を先に立てて火を任せると詠み、祝融を火と結びつけています。演義も第40回で新野を焼いた火について、祝融が飛び降りてきて炎が天に届いたと詠みます。演義の祝融夫人は、この名を持つ祝融氏の末裔として紹介されます。

其先出自帝高陽之子重黎,為夏官祝融。
その祖先は高陽帝の子の重黎から出ており、重黎は夏をつかさどる官である祝融となった『晋書』宣帝紀

三国志演義

『三国演義』 第90回

演義で祝融夫人は第90回に登場します。諸葛亮に五度捕らえられては放たれた孟獲が銀坑洞へ戻ったのち、前を固めていた三江城までもが落ち、そこを守っていた朶思大王が死にます。蜀軍が川を渡って銀坑洞の前に陣を敷くと、孟獲はひどくうろたえます。そのとき屏風の後ろから一人が大笑いしながら出てきて、「男のくせにどうしてこうも知恵がないのです。わたしは女ですが、あなたのために出て戦いましょう」と言います。これが妻の祝融夫人です。演義は夫人が代々南蛮に住んできた祝融氏の末裔で、飛刀を巧みに投げ、百投げれば百当たったと紹介します。

夫人は一族の勇将数百と新たに集めた洞の兵五万を率いて出陣します。背に飛刀五本を差し、手に丈八の長標を持ち、捲毛赤兎馬に乗った姿です。洞の入口を曲がったところで張嶷が道をふさぐと、数合戦って馬を返して逃げ、追ってくる張嶷に飛刀を投げて左腕に当てると、張嶷は落馬して縛られていきます。救いに出た馬忠は怒って夫人に挑みかかりますが、馬がつまずいて倒れたため一緒に捕らえられます。夫人が二将を斬ろうとすると、孟獲は諸葛亮が自分を五度放してくれたのに今その将を殺すのは義にもとるとして、諸葛亮を捕らえてから殺しても遅くはないと止め、洞の中に閉じ込めさせます。

翌日から趙雲と魏延が代わる代わる戦いを挑んではわざと逃げますが、夫人は伏兵を恐れて追いません。やがて兵を収めて帰ろうとしたとき、魏延が兵たちと声をそろえて罵ると、怒った夫人は長標を構えて魏延を追い、山中の狭い道へ入り込みます。そのとき待ち伏せていた馬岱が馬を倒す縄で夫人を落馬させて捕らえます。諸葛亮は夫人の縄を解かせ、別の幕舎で酒を与えて驚いた心を落ち着かせたのち、孟獲に使者を送って夫人と張嶷・馬忠を交換します。

その後、孟獲の義弟の帯来洞主が八納洞の木鹿大王を呼んできますが、木鹿大王が死に銀坑洞までも奪われると、帯来洞主は孟獲と祝融夫人と一族数百を縛って偽りの降伏に行き、全員が捕らえられます。六度目に放たれた孟獲が烏戈国の兀突骨を引き入れますが、盤蛇谷で藤甲軍がことごとく焼かれ馬岱に捕らえられると、その間に王平と張翼が南蛮の陣に入って祝融夫人と家族をすべて捕らえてきます。別の幕舎で酒を飲んでいた孟獲は、また放してやるという言葉に涙を流し、兄弟と妻子と一族を率いて幕舎の下にひれ伏し、肌脱ぎになって「丞相の天のごとき威光、南人は二度と背きません」と言って罪を詫びます。演義で祝融夫人が登場するのはここまでです。

正史と演義の相違点

年表の中のこの人物

歴史年表でこの人物が登場する出来事です。札はその出来事が正史と演義にどう記されたかを示します。

家族

夫:孟獲 · 弟:帯来洞主(演義の設定)

縁

邂逅 出会うと互いに防壁が上がる

遺した言葉

この武将がゲームの中で実際に口にする言葉です。

戦場に立つとき

飛刀五本、受けてみよ!

口を開くとき

南蛮の炎を見せてやろう。

言い返すとき

男だけが戦うという決まりでもあるのか?

言葉に詰まって

…飛刀が外れたか。

言葉に詰まって

炎は消えぬ。

舌戦に勝って

蜀の将二人も、わが飛刀に捕らえられた。

舌戦に敗れて

夫よりは長く粘ったぞ。

勝ったあと

火神の末裔を見たか!

敗れたあと

…火が消えるか。

倒れるとき

火神の末裔がここに眠る。

同じ旗の下

孟獲兀突骨金環三結雍闓孟優帶來洞主阿会喃董荼那